紗袷のきもの

新緑の楓/青もみじとも呼ばれます。|京都にて撮影しました。

新緑も少しずつ深みを増し、5月も終わりに近づきました。

 

毎年この頃になると、紗袷のきものを着始めます。

 

 

 

 

 

薄物を2枚重ねて袷に仕立てた紗袷

 

袷と単衣の間のわずかな時期に着るものと教えられましたが、最近は単衣に準ずるということで5月半ばから6月いっぱいは着用可能とされているようですね。

 

それでも私自身は先生に教えていただいたように、着るのは5月末と6月初めのそれぞれ1週間くらいにとどめておきたいなと思っています。

 

なぜかというと、5月は袷を着る方も単衣を着る方もおられます。

単衣をお召しになる方もお手持ちの中でやや地厚なものを選ばれる事が多いのではないでしょうか。

そうすると私には紗袷の透け感とまわりの方とのバランスが悪く感じられてしまうのです。

 

また6月気温が上がってくると、薄物といえども2枚重ねでは重く感じられ、いずれもおしゃれに見えないような気がしてしまいます。

 

なので私にとっては、ほんの2週間の紗袷の季節。

一足早い透けぐあいがやっかいでもあり楽しくもあり、毎年心待ちにしています。

木の葉柄の生地に薄いグリーンの紗を重ねた紗袷のきもの|黒地のインドシルクに更紗風の花柄の帯|祇園齋藤作

木の葉柄の生地にメロン色の紗をかさねた紗袷のきもの。

インドシルクでざっくりと織られた生地に、更紗風の花を描いた染め名古屋帯をあわせました。