きもので山歩き

祇園ない藤さんの草履。赤い前つぼと美しいフォルムが特徴です。写真の座ウリは側面がグレー表が白、花緒は白。

ゴールデンウィークを前に1泊2日の小旅行に出かけました。

 

目的地は滋賀県の比良山荘です。

 

その前に以前から訪ねてみたかった岩間寺に立ち寄り、その後

石山寺に向かいました。

 

 

岩間寺は西国三十三所第十二番札所のお寺です。

 

境内には松尾芭蕉が「古池や蛙飛び込む水の音」を詠んだとされる池があり、

谷を降りていくと日本最大規模といわれる桂の大樹群が広がっています。

岩間寺の本堂。西国三十三所第十二番札所のお寺です。
岩間寺から谷を降りると、日本最大規模といわれる桂の大樹群が広がります。
岩間寺境内の、松尾芭蕉が「古池や蛙飛び込む水の音」を詠んだとされる池

途中見つけた「琵琶湖展望台」の標識に誘われて、東海自然歩道を奥宮神社まで往復。

思いがけず、40分ほどのハイキングをすることになってしまいました。

きもので東海自然歩道を歩きました。大島紬のきものに結城紬の八寸名古屋帯。

 

社会学者の故・鶴見和子さんは、どこに行くのもきもので過ごされた方です。

著書「きもの自在」の中で、山登りもできる草履として祇園「ない藤」さんの草履を紹介しておられるのを読んだ時「へえ~ほんとかなあ」と思ったものです。

 

今日は登山とまではいかない山歩きですが、多少のアップダウンの山道でしたら、ほんとうに草履でもまったく平気でした。

 

「ない藤」のお母さんにお話したら「まあっ」って言われそうですが、靴と同じくらい楽に歩けましたよ。

 

そういえば3.11の時、森田先生のお稽古場からホテルまで、4時間かけて歩いたのも、「ない藤」さんのこの草履。

 

あの時靴だったら、踵が痛くて歩けてなかったかもしれません。

 

奥宮神社琵琶湖展望台からの景色。残念ながら琵琶湖はほとんど見えませんでした。

奥宮神社琵琶湖展望台からの景色。

う~ん、せっかく歩いてきたけれど、残念ながら琵琶湖はほとんど見えず。

期待したのとは全然違う風景でした。

 

気を取り直して、次の目的地石山寺に向かいます。